2020.11.12
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Spotify :レーベルがアプリの「あなたへのおすすめ」に影響力を持てるように?!….

MUSERが注目する世界の音楽ニュース

ライブを見ながら、アーティストを応援するための配信プラットフォーム「MUSER」が注目する世界の音楽ニュース。今回は、世界的に有名な音楽ストリーミングサービスSpotifyの新機能Discovery Modeについてのニュースを翻訳してお届けします! 

果たしてどんな影響をもたらすのか、、、?


 レーベル会社がアプリの「あなたへのおすすめ」に影響力を持てるように?!…. ロイヤリティさえ払えば

Spotifyは彼らの”Two-sided marketplace”(双方向市場)戦略の一部としてアプリの新機能を発表し、音楽業界で話題になっている。11月2日のSpotifyの発表によると、新しく追加する機能” Discovery Mode”はアーティストやレーベル会社に自分たちの曲に「付箋」を貼れるようにするという。そして、その「付箋」を貼られている曲はSpotifyのアルゴリズムにピックアップされやすくなり、ユーザーの「あなたへのおすすめ」などに表示されやすくなるという仕組みだ。。

 

このDiscovery機能は試験的にまず、既存のオートプレイ(ユーザーがアルバムを聴き終わった後に自動で他の曲が再生される機能)でのピックアップやSpotify Radio(Spotifyのアルゴリズムがユーザーの好みに合う音楽をラジオのように流す機能)で実装されるという。

 

では、どのようにすればアーティストや音楽レーベルはこのアドバンテージを自分のものにすることができるのか?

その答えは、「お金を支払うこと」…であるがただ単に払うというわけでもない。

Spotifyはこの点について以下のことを明確にしている。

 

「この機能は規模や認知度関係なくアーティストやレーベルが使えるように、前金は必要ない仕組みになっている。具体的には最初にお金を払うのではなく、オートプレイやSpotify Radioなどで実際に曲が再生された時のロイヤリティーから費用を差し引く仕組みになっている。」

 

言い換えるなら、アーティストは自分の曲が再生される度に貰えるロイヤリティーのレートを下げることでこの機能を使えるようになるのだ(オートプレイやSpotify Radio以外での再生は通常レート)。

 

しかし、この発表に対して「Spotifyは自分たちの支払うロイヤリティを少なくしようとしているだけなのではないか」と批判の声も上がっている。Spotifyは既に、ポップアップでアルバムをユーザーに勧めるMarquee機能によってベネフィットを得ている。この機能は、アーティストやレーベルがお金をSpotifyに支払うことで曲やアルバムをアプリ上で宣伝できるというものである。 

Discovery modeもMarquee機能のようにPayolaのようなことをオンラインでやっているようなものだと批判されても仕方がないのだろうか?(Payola : 音楽業界のスラング。 レーベルなどがラジオにお金を支払いながらも、その支払いのことを公表せずにラジオで曲を流すこと)

 

しかし、SpotifyはそのDiscovery Modeについて以下のようにコメントしている。

 

「この機能を使うことによってアーティストとレーベルは自分たちにとって優先すべき曲はどれなのかについて明確にすることができ、それをさらにアルゴリズムに適応することによって効率的に活動することができる。さらに、それによって我々のアルゴリズムはアーティストにとって大切なこと、例えば特に売り出したい曲やリリースを祝っているアルバムなどを認識することができるのだ」

 

「もちろん、人気が出ない曲があったらすぐにアルゴリズムから外す。ユーザーの満足が我々のトッププライオリティであるからだ。なので、レーベルやアーティストに彼らの音楽が必ず再生されることなど約束できない。我々、ユーザーが本当に聴きたいと思う曲しかリコメンドしない。」 

「我々は、このアプリをアーティストとユーザーの両者が心地よい空間になるように試行錯誤している。そしてその手始めにDiscovery ModeをオートプレイとSpotify Radioに導入する。ここでは、ユーザーが常に新しい曲との出会いを求めているからだ。そして、徐々に他の機能にもDiscovery Modeを拡大していくことを考えている」

 

このDiscovery Modeの登場によって、Signalsと呼ばれるアルゴリズムがおすすめの曲を選定する際の要素が一個増えたことになる。この、Singalsの中でアーティストやレーベルがアルゴリズムに影響を与えられるようになったのは彼らにとってプラスのことなのではないだろうか。

 

SpotifyのプロダクトマーケティングリーダーであるCharleton Lamaは、最後にこうようにコメントを残した。 

「我々はレーベルやアーティストに曲が再生されることは決して約束できない。ユーザーが本当に聴きたいと思っている音楽しかレコメンドしない。」

 

ロイヤリティレートについての詳細については、「そこはまだ、テスト段階だ。しかし、我々のゴールはレーベルやアーティストがプラスの ROI(Return on Investment:投資利益率)を得ることである。より多くのアーティストやレーベルにポジティブな結果になるように調整していくよ」

 

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